謎の彼女X

日本にいるころに読みきりの0話をよんで非常に印象に残った作品だったけどもう1巻がでるのですね。ディスコミのころから植芝 理一は毎回checkする作者だったけど、今回のこれはピカイチだと思う。夢使いよりキャラがたってますね。
          

このお話は中学生同士の淡い恋愛のお話がベースにあるのですが、それにいかにも植芝 理一的な強烈なスパイスがかけられてあります。具体的にあげると

1)彼女(卜部美琴)が変人  
2)フェティッシュな要素満載 (よだれとか、パンツにはさみとか、)

ガキンチョの恋愛ストーリーにfocusする場合どちらかをちょっと変なキャラにするのは良く見られるパターンです。ディスコミもそうですし、最近ではアフタヌーンに連載されていたラブロマがあります。


ぼくは個人的にはこの謎の彼女Xが読みきりから連載化した理由のひとつにラブロマがある程度人気を博したことがあげられるのではと考えています。アフタヌーンのようなどちらかといえばコアな読者向けの月刊誌でラブコだけで突き進むのは以前ではめずらしかったといえます。


いまのところこの謎の彼女Xでは夢使いにでききたように精神世界への突入や密教、宗教がらみの描写は少なく、意図的に押さえているようにおもわれます。(これからでてくるのでしょうが、、)なので一般の人に入りやすくなっているのではと思います。その分以前からの読者には物足りないかも。


このまま2人だけの話として展開するなら長編として続けるのはちょっと難しそうですが、まあ今後が楽しみです。卜部さんの顔は植芝先生としては新境地のキャラデザインのように感じます。そのためまだ作者にも描きにくいのかいつも目を前髪でかくしてます(話の設定上そうなってはいますが、、、)。とにかく卜部さんのキャラは彼の作品中いままでで一番すきです。





            ↑この顔がよい