冥王星は格下げにすべきです

http://www.mypress.jp/v2_writers/beep/story/?story_id=1472860

上記ニュースにあるように惑星の定義を下記のごとく確定させる案がでている。

1)自己重力が剛体力を克服できるための充分な質量があり、したがって静力学的平衡形(ほぼ球形)をしている
2)恒星の周りを巡る軌道にあって、かつ恒星でも衛星でもない


いままではたしか軌道上にある唯一の支配的な天体というようなあやふやなものだったと記憶しています。(なので火星と木星の間のメインベルト小惑星帯はいっぱいあるので惑星ではない。)


しかしながらこの数十年の天文学では海王星以遠天体(trans-Neptunian object; TNO)という言葉にもあるように海王星軌道で線をひいて区別するのがもう常識になっていると思っていました。いまさら冥王星に加えてカロンやセレスも惑星にいれるなんてどうかしてます。
そもそもカロンって冥王星の衛星じゃなかったけ?上の定義に反するのでは? それとも冥王星カロンと二重惑星にするつもり?


EKBO天体(Edgeworth-Kuiper Belt Object)のなかにはまだまだ大きな天体が存在するはずです。上記の案が通ればあと20個くらいは惑星が増えそうですね。見つかるはしから惑星に加えるという考えにはまったく賛同できません。

冥王星を惑星からはずすのが一番学問的にはすっきりした回答です。なぜそこまで冥王星を惑星としてKEEPさせたいのか理解に苦しむとこです。
でもえらい人たちにはいろいろな立場や都合があるのでしょうね。クライド・トンボーの遺灰を積んだニューホライズンに申し訳がたたないのかな?


一度決めたものを覆すのはたしかに混乱の元かもしれませんが、ここはひとつ冥王星EKBO天体内の一小惑星に格下げ、惑星は海王星までの8個で決まりです。